けんぴあブログ

自然体で生きる

映画『梅切らぬバカ』感想

動画配信サービスで『梅切らぬバカ』を観ました。

「桜切る馬鹿、梅切らぬ馬鹿」という諺は聞いたことがありましたが、どういう映画なのだろうかと気になり観ることにしました。

この映画は、自閉症の息子(塚地武雅さん)と二人で暮らす母親(加賀まりこさん)が、将来を憂慮して息子をケアホームに入居させることを決意しますが、いろいろな問題に直面する話です。

私は映画を観る前、自閉症について、あまり知りませんでしたが、塚地さんの演技で引き込まれていきました。

障害者支援グループホーが地域住民から移設強要される問題もあるんだなと知りました。
しかし、地域住民も単に反対しているのではなく、それぞれの立場があり主張していることもわかりました。

残念ながら、映画の中でも近隣問題を解決するのは難しいそうです。
でも、僅かですが障がい者支援の問題がわかって良かったと思いました。

誰でも、住みたいところで安心して暮らしたいと思うのは同じです。
引越してきたお隣さんと良い関係が築けたのは本当によかったです。
うらやましく思いました。

障がいがある人も、その家族も安心できる、やさしい社会であってほしいと願います。

1時間17分の映画ですが「もう、終わり?」といった感じで、突然エンドロールがあらわれます。「この後はどうなるのかな?」と、続きを観たくなるような映画でした。
加賀まりこさんの演技も良かったです。