映画『八日目の蝉』感想
映画『八日目の蝉』2度目の視聴です。
オーディブルも購入済みで、ウォーキングでも聴いています。
ひとりの女性が、不倫相手の子供を誘拐して逃亡しながら育てるという話です。
誘拐は絶対に許されないことです。
ここでの話は秋山夫妻(被害者)が、赤ん坊を家に置いたまま外出してしまう。
戸締りをせずに。
希和子(誘拐犯)は赤ん坊を一目見るだけのつもりだったのだが、連れ去ってしまう。
子どもを奪われてしまった秋山夫婦の苦しみは計り知れないだろう。
いくら数分のあいだでも、赤ん坊をひとりで置いていくなんて心配ではなかったのだろうか。
わたしにはできない。
だが、車の中に子供を置き去りにした事故は実際に起きていて、少なくない。
誘拐犯に共感は出来ないけれど、希和子の母性愛は、実の親子にしか見えないほどだった。
犯罪者なのに切なく思ってしまう。
とくに印象的だったのは、最後のフェリー乗り場で希和子と薫(誘拐された子)が引き離されたところである。
薫が「ママ~、ママ~」と、泣きながら何度も希和子を呼ぶシーンでは涙が止まりませんでした。
希和子が捜査員に、薫がまだごはんを食べていないことを告げるところも母性愛を感じました。
親子のようだけど、誘拐犯と誘拐された子どもの関係には違いない。
将来、会ってはいけないのだろう。
おすすめ作品です。