けんぴあブログ

自然体で生きる

映画『こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話』感想

動画配信サービスで『こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話』を視聴しました。

「体は不自由、心は自由!車いす人生を駆け抜けた男の笑いと涙の感動実話」というサブタイトルで、特に「心は自由」という言葉に関心を持ち、「どういうことなのだろうか」と、観たくなりセレクトしました。
また、三浦春馬さんと高畑充希さんのファンということも選んだ理由です。

12歳で難病の筋ジストロフィーを患った鹿野靖明さんが、介助がないと生きられないのに、病院を飛び出し自立生活を送るお話です。

最初から鹿野さんの、介助とは言えなさそうな、わがままぶりに苦笑しました。タイトルを見たときにこのタイトルはなんだろうと思いましたが、見始めてすぐに意味がわかりました。

夜更けにバナナのエピソードは、自分で買いに行ってもいいと思えば行けばいいし、「こんな時間に嫌だよ、明日にしてくれ!」と、笑い飛ばしてもいいんじゃないかなと思います。

鹿野さんが自己中すぎるとも見られますが、困っていることは助けて貰えばいいということには賛成です。障がい者とか健常者とか関係なく。しかし、ボラの人達にもデートや仕事など、鹿野さんと同じようにやりたいことがあるので「その辺も対等にいきましょうよ」って思います。

鹿野さんもそのくらいのことは分かっていらっしゃったでしょうけど。

ベッドで鹿野さんとお母さんが手を握るシーンは涙が出ました。鹿野さんがお母さんに冷たく突き放していた理由にも納得です。

ボラの人たちも当たり前のように介助をしているところなどは、家族を感じました。やってもらって当たり前と思うのはちょっと違う気がするけど、遠慮せずに頼めることは大事だし、当たり前のようにすることは素敵だと思います。

言葉だけが生きる武器だという鹿野さんの言葉で、みんなが教えられたり、救われたり、励まされたり、勇気を貰えたりして、わたしも一度、鹿野さんとお会いして、自分の気持ちに正直にいろいろな話をしたかったなと思いました。

どんな人でも誰かの助けなしでは生きてはいけない。だから、困ったら堂々と助けを求めていいんだよというメッセージには感銘を受けました。

ボラの方々は本当に素晴らしいと思いました。

一見ただのわがままに見える鹿野さんですが、本当はボラの方々に感謝してるのだと思います。

鹿野さんのあきらめず努力する姿は、前向きな気持ちにさせてくれるとても良い映画でした。

鹿野さん、ありがとうございました。

三浦春馬さんの演技がもう見れないのが残念です。